埼玉県から長崎県まで本気出して夜行バスで行ってみた。

乗車時間はおおよそ18時間といったところか。

まぁ、夜は寝るだろうし、どうにかなるだろう。

だが、この時のわたしは夜行バスのことを何もわかっていなかった・・・。

新宿駅西口都庁付近に集合し、四時出発の夜行バスに乗車。

自分の座席は窓際だ。外の流れる景色が見られるじゃん!

この時は素直にやった! と思った。

新宿を出て、横浜、静岡と高速のパーキングエリアでトイレ休憩があった。

二時間毎にトイレ休憩を挟んでくれているようだった。

バス車内にもバス後方の席に専用のトイレはあったのだが、

バス内のトイレは極力使わない、余程の緊急事態でない限り使わないというのが

ネットで調べた夜行バスでのエチケットのようだった。

わたしはエコノミー症候群になりたくなかったため、

高速パーキングのトイレ休憩ではことあるごとに窓際の席を立つ羽目になってしまった。

通路側の席の方に謝りつつ、その都度挨拶をして通してもらった。

今にして思うと悪いことをしてしまったと反省している。

名古屋、大阪、京都、兵庫、岡山、広島、山口、とまるでリアルで

テレビゲームの桃太郎電鉄をやっているような気分になってきた

気持ちになったのを今でもよく憶えている。

夜行バスにはわたしを含めて、40人程乗車しており、ほぼ満員だった。

その大半の35人程度が福岡県博多で下車したので驚いた。

博多って九州の玄関口なんだなぁ。

わたしを含めた残り、五名が残り数時間のバスの旅をこなして長崎駅へと向かう。

そもそもわたしはなにゆえ長崎県に向かっているのか。

それは長崎県にある端島、通称軍艦島へ行ってみたいという思いからだった。

今はもう人が住んでいない廃墟のような無人島だが、

わたしはそこに哀愁を感じずにはいられなかった。

18時間の長旅を終え、無事に長崎駅に到着した。

長崎駅なんて滅多に訪れる場所ではないだろうということで、長崎駅を写真に収めようと

デジカメを構えたところで、長崎のおっちゃんに話しかけられた。

「どっから来たんだ?」

「いや~、実は埼玉県から来たんですよ、軍艦島に行きたくって」

わたしは無邪気な子供のように答えた。

そしておっちゃんから発せられた言葉はそれは無残なものだった。

「あそこ、なんもねーぞ」

と、おっちゃんは高らかに笑った。

ええんや、おっちゃん、ワイな、廃墟が好きやってん・・・。

その日はあいにくの曇り空だったが、

なんとか軍艦島に上陸することができた。

天候次第で波が荒れた場合、軍艦島には上陸できず

島を周遊するクルーズに切り替わるそうだ。

遠路遥遥やってきて、それはないなと思った。

廃墟マニアの聖地と言われるだけあって、

見学ルートは決まってはいたが、訪れることができてよかった。

自分にとっては大冒険の、忘れられない旅行になった。

ちなみにこの旅行は軍艦島が世界遺産に登録される前に行ったので、

世界遺産に登録された今はわたしが訪れたときよりももっと賑わっているのだろうか。

また機会があれば訪れてみたいと思っている。

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