地方の人が抱く「東京のイメージ」って本当?夢をかなえたい人が注意すべき東京の魔力

地方の皆様、「東京」と聞いて、どんなイメージを持ちますか?

・バッグの口を開けたまま電車に乗ると、必ずサイフがスられる。

・駅や地下街は複雑で案内も少なく、人に訊いても一切教えてくれない。

・少し仲が良くなったくらいで最寄駅を教えたら、ストーキングされたり、ひどいと拉致される。

・排気ガスが凄くて星は見えないし、窓の外に洗濯ものを干すと汚れる。

これらは、30年近く前に東京で数年間暮らしたことのある母が、私に繰り返し言っていたことです。こうして並べてみると非常に極端ですが(笑)、九州の地方で生まれ育った私は「都会って怖いんだなぁ」と真に受けていました。

上記の内容ほどではなくても、地方で育った方なら「東京は怖い」「東京は冷たい」という話、一度は耳にしたことありますよね。でもそれって、どこまでが事実で、どこからが誇張した内容なんでしょうか?

私は現在30代で、20代後半で訳あって東京に移住、現在も東京で暮らしています。東京に対して上記のようなイメージを吹き込まれ、そこそこに恐れながら上京した私の、今の感想を一言で言うと…

「東京めっちゃいいとこ!」(笑)

サイフ、すられたことありません。逆に定期を落として警察に届けておいたら、半日後に奇特な人が届けて下さったそうで、無事手元に戻りました。

地下街、めっちゃ案内あります。駅員さんも通りすがりの人も売店の店員さんも、道を尋ねれば地図まで出して、時には通りまで出て案内してくれます。

最寄駅なんて教えたところで、とくに危険な目にあったことはありません。というか、最寄駅なんて日常の会話の中で天気の話と同じレベルの話題です。

私が住んでるところは住宅街なので、空が広くて星が綺麗です。確かに田舎の空ほど数は見えませんが、北斗七星やオリオン座くらいは眺めることができます。

東京に来て私が一番驚いたことと言えば、実家近くでは「○○県警」とゴシック文字で書かれているだけだったパトカーの側面に、白抜きのカッコいい文字で「POLICE」と書かれていたことでした(笑)。確かにドラマなどで見たことはありましたが、きっとテレビ用のカッコいいやつなんだなぁ、と思っていたので。

私は正直、昔の東京がどんな街だったのかを知りませんので、母が話した東京の話が、その当時の事実だったのか、それとも私を上京させないための口実だったのか?!は分かりません。ただ、そんな親や先生の「東京のイメージ」を真に受けて、上京を躊躇っている若い人がいたとしたら、それはもったいない!

上京したい!という人の中には、主に芸能関係(俳優、ミュージシャン、お笑い芸人、声優など)を目指している人も多いのではないでしょうか?

そんな人を止めるための口実にも、東京の怖いイメージが使われがちな気がします。実際、東京という未知の場所に、更に芸能界というもっと未知な世界が絡むと、踏み出すのに勇気がいる上に、人生の先輩からあまり脅されてしまうと、二の足を踏んでしまうもの。

これはあくまで私の印象ですが、東京だからといって、特に怖い思いをしたり、カルチャーショックにやられたり、ということはありません。

まぁ、最初のうちは人の多さに戸惑ったりもしましたが、驚きは主に「深夜まで店が開いてる!」とか「終電が遅い!」とか、ほとんどポジティブなものでした。

ただ、少しだけ「怖い」という緊張感は持っておく必要があると感じます。

東京は豊かな街ではあります。欲しいものはいつでも手に入るし、時に肩書だって簡単に手に入ります。なりたいものになれる。田舎のように「横文字の訳の分からない肩書は認めん!」みたいな風潮もなければ、「ミュージシャンなんて夢みたいなこと言うな!」なんて言われることもありません。だって東京という街自体、夢を追って地方から出て来た人の集まりなんですから。

バイトを始めれば、必ず職場に1人は俳優か声優がいます。若ければ特に、芸能事務所に所属することはそんなに難しいことではありません。

私が東京で唯一怖いと思うのは、そんな「夢が叶っている錯覚に陥ること」だと思います。

肩書を持って安心してしまうタイプの人は、特に注意する必要があります。肩書は簡単に手に入っても、冷静に考えると、やりたいことはひとつも出来ていない…そんな状況に陥る危険性があるのです。

そういうタイプの人は、今はよくても、10年後、20年後、気付いたら自分にはなにもない…今から本気出しても遅い…という事態になりかねません。特に芸能の世界は、圧倒的に若い方が有利ですから、後で気がついても手遅れということが多々あります。

しかし裏を返してみれば、肩書を手に入れるチャンスはいくらでもある、ということです。

地方に比べ養成所も多く、メディアが集まっている文化の中心の街らしく、仕事のチャンスもいくらでもあります。しっかりアンテナを張って、自分を客観的に見て努力できる人なら、夢を叶えるのにこんなに適した街はないと思います。そんな人に限って、若いのに大人の常套句を信じ込んで上京しないのはもったいない!と感じます。

ちなみに、これはおまけですが、私は芸能関係の仕事を数年間経験しました。

よく「芸能界は怖い」と言いますが、それも上記のように「うぬぼれて溺れて自分をダメにする場合がある」という点を強調してのことだと思います。

大御所クラスの芸能人の方と一緒のお仕事もありましたが、週刊誌の記事を賑わせているような「ベテランの楽屋での態度が…」「スタッフに暴言を…」「強引なセクハラが…」というようなことは、少なくとも私は遭遇したことはありません。

私の実感として、やっぱり芸能界は縦社会の人気商売だから、礼儀正しくきちんとした人だけが残っていけるんだなぁ…という感じです。

今地方に住んでらっしゃる方で、東京という街に、いろんな夢や憧れを抱いている人がいると思います。

是非大人の過剰な脅しに負けず、チャレンジしてみて下さい。怠惰で適当な性格の人は途中でドロップアウトすることになってしまうと思いますが、きちんと志を持って、本気で頑張る気持ちがある人には、きっと東京は、偉大で優しい街に感じられると思いますよ。
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